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土曜日だった。
吉祥寺に用事があって、昼下がりの中央線に乗る。

はす向かいの席に、寝こけた男性。4~50代と見受ける。
ゴム草履にジーンズ履き、Tシャツに青いデニムっぽいキャップをかぶり、手には小さめのレジ袋を引っかけている。

それが隣の女子高生にだらしなくもたれかかっている。
帽子をかぶり、顎を胸に埋めるようにしてズルズルと腰を前に出しているために顔は見えない。
二人の女の子は、男性の顔を覗き込みながらクスクス笑いつつ、多少困惑気味。
 
でも、携帯だかスマホだかをいじくっていて余り気にしてはいない様子。
次の駅について、二人が立ち上がると、件の男性もハッと目を覚まし、周りと見渡して席を立つ。

と、別のシートに移動して座ると、またすぐに身体を崩して寝始めた。
ここでちょっと違和感。というか???何か引っかかる。

目を覚ましたあと、電車を降りることなくパッと立ち上がった割りに、スッと座った場所が、また女子高生の隣だったこと。
しかも、さっきとは反対のほうに身体を傾け、今度は左肘が女子高生の腰から太腿当たりに当たっている。
微妙だ。身体が崩れてそれを肘で支えているようにも見えるが、だいたい、人間の癖としてそう言う時には同じ方向に身体は傾くものだ。こいつは匂う!


こっちもヒマというか野次馬というか、気になるものだから、車両が空いていたので向かいの席に移って様子を観察してみた。

寝ている男、なんか不自然だ。堅い。懸命に寝てるという感じがする。
どうしたものかと思ったが、メモを書いて女の子に差し出した。

「席を移った方がいいですよ。さっきも他の女子高生の隣に座って、身体を押しつけて寝たふりをしていたようです。」

女の子はどういうことだろうというような表情をしていたが、目配せして自分も別のシートに移った。
やがて彼女はイヤホンを外してスマホをしまい、もちものまとめると立ち上がって、次の駅で降りた。

すると!!!
男はまた目を覚ましたように立ち上がると、さっと周りを見回して、今度ははす向かいの席に移った。
やはり隣にはスカートをはいた若い女性。
そしてさっきと全く同じパターンで、女性のほうに身体を崩し、瞬間入眠(のふり)。

これはもう間違いない。
この男は車両内で女の子を物色してはその隣に座り、寝たふりをして相手の腰や太腿あたりに、微妙な感じで自分の肘を押しつけて「痴漢」をしていたのだ。

とはいっても、明らかに障っている現場ではないので取り押さえることもできない。
こんなものを再利用しようとは思わなかったがさっきのメモに、「あなたで3人目です」と書き加えて、今度は男の前に立った。
顔を下に向けて寝たふりをしている男の様子を見てみたが、首筋や頬の当たりに不自然な緊張が見て取れた。
寝こけて弛緩した様子ではない。俺は確信した。

そして、隣の女性に軽く声をかけてメモを見せた。
さすがに社会人らしい女性は察しがよく、こちらに軽く会釈するとスッと立ち上がると次の駅で降りていった。
その席に今度は俺が座った。
男は立ち上がらなかった。警戒したのだろうか。

その俺の前に駅で乗り込んできたカップルが立つ。
吉祥実についたので俺は電車を降りた。
ホームから見ると、男は座ったまま。
そして、カップルの女の子のほうが俺の座っていた席に(つまり男の隣に)座った。

二人に知らせてやりたかったが、まあ、彼氏の目が光っているから今度は何もできないだろう。
または、それでも果敢に挑戦して、彼氏の逆鱗に触れたかもしれない。

ホームに降りた俺は、駅員がいないので改札口に詰めている駅員に今の上り電車の7号車に不審者がいること、風体についても詳細を伝え「放っておくと、まだまだターゲットを探して痴漢を続けますよ」対処を求めて改札を出た。


なんだか、とても疲れた。


自分のしたことは、余計なことだったのだろうか?
男にとってはまさに「余計なこと」だったろう。
被害者(と本人が気づくかどうかは、黙っていたらわからなかったかもしれない)にとっては、どうだったのだろう。

別に、自分が正義の味方だとも思わないし、男を鬼畜とも変態とも思わない。

ただ、気づいてしまったあと、見続けるのはいやだったし、その場から立ち去るというのもできなかった。
「やめなよ」と本人に直接言えれば一番いいのだろうが、状況がそれを許さないので、被害者になりかねない人を遠ざけるしかなかった。

そういえば、10年ほど前の通勤電車の中で、座っている俺の目の前で女子高生のスカートにはっきりと手を伸ばしている男の腕をいきなり掴んだことがある。ぎょっとした男は、閉まる直前のドアから飛び出していったっけ。武蔵境だか東小金井あたりだったと記憶している。

はっきり実行したあとのほうが言い逃れができないし、俺が逆ギレされるリスクも少なくなるのだが、女の子が「被害」を実感するのをわざわざ待つのは可哀想な気がして、男の手を掴んだのだ。
あのときの女の子は携帯端末で音楽でも聴いていたか、本でもよんでいたか、いずれにしても、自分が狙われていたことには気づかずにそのまま…。

それでよかったと思っている。



で、今日の練習
21:35~22:20 室内
腰割り
股関節ほぐし
片脚立ち
丹田功

なんだか、脚が細くなってきているように感じた。
太腿の後ろ側も、何となく頼りない。
でも、やはり練習は気持ちがよい。
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猛暑、雷雨、めちゃめちゃな気候

立てない!

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